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50ターン
姫郡 久実(ひめごおり くみ)
【Link:佐川 琴里 46ターン】
>琴里はただ、久実の腕をぽんぽんと軽く叩いてもう大丈夫だよという合図
久実はうなずくと、そっと琴里の手を離す。
琴里の目の中に怯えたような、扉の向こう側にいる「彼女」を案じるような
色が見えたからだ。
久実は微笑むと、琴里の頭を──拳骨でも平手打ちするでもなく、そっと
撫でた。
【Link:橘川 鐘 47ターン】
>知り合いに施設を経営している人がいる。紹介してあげるから
店長、グッジョブ。
その思いを視線にこめて、久実は橘川店長が『いいよね?』という感じで
こちらを振り向いたときに何度もうなずいた。
久実が言いたかったことを、いい感じで代弁してくれた。
【Link:詩乃守 優 48ターン】
>うーん、と唸りながら背を伸ばし壁によっかかると退屈そうに、くあ、と欠伸
先生は「彼女の声」を聞いて危険がないと判断したのか、少し安心した
ような素振りをしている。
…そうか、先生はあのとき、居合わせていなかったから。知らないのだ。
一口に『BOOKS』能力者と言っても、様々な種類やバリエーションが
ある。
肉体強化系、変身系、移動系、念力系、感応系、修復系、使役系…
ある友人が分類しようとして、あれこれ頭をひねっていたのを思い出す。
『使役系』…もしも、もしも向こう側の『彼女』があのときの『河童』の
主的存在ならば、彼女自身に戦闘能力は無くても…。
【Link:勝川 隆葉 49ターン】
>叔父さんと叔母さんは本を持っていませんから、ここには私一人です
『彼女』の言う事が本当なら、親戚はいる…が、経済的援助は受けては
いないのだろう。
受けているなら、好きこのんで…こんな場所に隠棲していたりはしない。
能力的に他者との接触・共存が難しいのか、
一連の事件の犯人が『彼女』で、真っ当ではない収入で暮らしているから
なのか…あるいは、その両方?
>家賃は管理人のおばあさんにちゃんと払っています
──しまった。
「幽霊長屋」なんていう先入観に囚われて、土地・建物の持ち主の有無や
居住者の現状について、何も調べないまま此処に来てしまった。
「本持ち」がこの街から逃げればすぐに追っ手がかかるのだから、
調査にもう少し日数を費やしても良かったかも…でも、もう遅い。
>他人は私を馬鹿にするか貶めるか陥れるだけ
……。
久実の表情が曇る。
私達は、もう既に『彼女』を引っ張り出すための一芝居をうってしまって
いる…つまり、騙している。
今から本当のことを言って、ドアを開けてもらって中にお邪魔して…
どう言葉をつむいでも、人間不信の『彼女』の心をほぐすには難しいところ
まで来てしまっている。
久実は唐空さんの肩を後ろからぽんぽんと叩いて振り向いてもらうと、
小声でこう囁いた。
「一度建物の外から…窓から室内の様子を覗けるか、試してみませんか?
このままだと埒があかないし…向こうはもう既に、何か仕掛けて来ている
かも知れません」
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